胃カメラ検査のよくある質問

胃カメラのよくある質問Q & A

胃カメラ検査って何をするの?

胃カメラ検査は上部消化管(胃、食道、十二指腸など)を直接観察する検査で、カメラ付きの内視鏡スコープを鼻や口から挿入します。
カメラは上部消化管粘膜だけでなく、挿入時に通過する喉の粘膜までリアルタイムで観察可能で、異常が見つかれば組織を採取して、病理検査にまわして確定診断まで行います。
また、胃で組織を採取すればピロリ菌の感染有無を確認することも可能です。

胃がんのリスクを抑えたいのですが、胃カメラを受けたほうがいいですか?

胃カメラ検査は胃がんに限らず、様々な胃疾患の早期発見に役立ち、適切な治療を行えるようサポートをします。
しかし、胃がんは早期には無症状なことが多く、早期発見のためには定期的な内視鏡検査を受けることが望ましいです。以下のような症状が出ている方は、早めに検査を受けることをお勧めします。

  • 胸がつかえる、胸焼け
  • 食欲が低下し、食事量が低下した
  • タール便(黒い便)が出る
  • 喉やみぞおちに違和感を感じる
  • 健康診断で異常が見つかった

どれくらいの頻度で胃カメラ検査を受けたらいい?

検査を受ける方の年齢や身体の状態によって様々ですが、1年に1回は検査を受けることが望ましいです。
というのも、ピロリ菌を発見して除菌治療ができたとしても、萎縮性胃炎が残っていることが多く、胃炎の状態次第では胃がんを発症する可能性もあります。そのため、1年に1回は検査を受けることをお勧めします。

何歳から検査を受けた方がいいのか?

胃がんは進行してしまうと治療難易度が大幅に上がります。そのため、胃カメラ検査による早期発見・早期治療は非常に重要です。
ただし、胃がんや食道がんは初期には症状がほとんど現れず、自覚症状が出るころには胃や食道、十二指腸に異常が起きている可能性が高いです。胃がんだった場合に既に手遅れの段階まで進行していることもあります。
40歳を過ぎたころから胃がんの発症確率が上がってくるので、一度は胃カメラ検査を受けることをお勧めします。ピロリ菌の感染や慢性胃炎(萎縮性胃炎)の有無を確認し、今後も定期的な胃カメラ検査が必要かどうかも確認しましょう。
以下に該当する方は胃カメラ検査を早急に受けることをお勧めします。

  • 健康診断で慢性胃炎(萎縮性胃炎)を指摘されたことがある
  • 近親者の中で胃がんになった方がいる
  • タール便が出る
  • 日頃からタバコやお酒を飲む
  • 40歳を過ぎてから胃カメラ検査を受けたことがない
  • 胸焼けや吐き気などの胃の不快感が慢性化している

胃カメラで苦しい経験をしました。楽な検査はないですか?

胃カメラ検査は鼻からスコープを挿入する経鼻内視鏡検査と、口から挿入する経口内視鏡検査の2つの方法があります。
経鼻内視鏡検は経口内視鏡検査と違って、嘔吐反射が起きる喉奥にスコープが触れないため、比較的不快感が少ないです。
また、経鼻内視鏡検査は局所麻酔を使用するため、挿入時の痛みなどもありません。さらに、使用するスコープは極細で、鼻腔の狭さや鼻出血などに問題がなければスムーズに検査を行えます。もし問題があった場合は、経口内視鏡検査を選択して頂くことになります。

鼻と口からは何が違うの?

経口内視鏡検査は口から内視鏡スコープを挿入する方法で、以前から使われていましたが、喉奥にスコープが当たるため、嘔吐反射が起こって苦しい検査になることが多くありました。
一方、経鼻内視鏡検査は鼻から挿入する方法で、最近になって普及し始め、喉奥にスコープが当たらないので嘔吐反射が起こらず、検査が楽になり局所麻酔も少なく済みます。
歯磨きなどで嘔吐反射が起こる方にはお勧めです。経口内視鏡検を選択される方も、麻酔を注射することで、眠りに近い状態で検査を受けられるので痛みを伴うことはありません。どちらがいいか迷う方は一度担当医に相談してみるといいでしょう。

胃カメラ検査前日の食事などはどうしたらいいの?

【検査前日】
前日は夕食を21時までに摂るようにし、食事も極度に消化に悪いものは口にしないようにしましょう。また、お茶や水、スポーツドリンクなど透明な飲料以外のジュースやアルコールなどは控えるようにしてください。 常用薬は基本的には服用しても問題ないですが、中には服薬しない方がいいものもあります。事前に担当医に確認してください。

【検査当日】
当日は検査が終了するまでは食事は控えてください。飲料もお茶や水、スポーツドリンクなど透明なもの以外は禁止です。 お薬も事前に担当医に確認するようにしましょう。

鎮静剤のリスクなどはありますか?

鎮痛剤の使用はメリットもありますが、デメリットもあります。

【メリット】
①お腹の張りや腹痛などの苦痛を軽減することができます。
②胃カメラ検査時に、カメラを挿入するときに感じる嘔吐反射を緩和できます。
③検査中の患者様の苦痛が軽減されるため、内視鏡医が検査に集中し、病変を見逃すリスクが少なくなります。

【デメリット】
①検査後は30分〜1時間程度の休息が必要であり、すぐに帰宅することはできません。
②検査当日は、自転車、バイク、車、の運転はできないので公共交通機関などを利用する必要があります。
③検査後には、お薬の副作用によって頭痛や吐き気が起こる場合があります。

以下のような方は鎮痛剤の使用がお勧めです。
①初めて胃カメラ検査を受けられる方
②歯磨きの際に嘔吐反射が起こる方
③以前検査で苦しい思いを経験した方

当日胃カメラ検査を受けられるの?

最後の食事の時間や検査の空き枠などが調整できる場合は、初診当日でも胃カメラ検査を受けて頂くことが可能です。検査を早く受けたいという方や時間がないという方は一度お近くの病院まで相談してみることをお勧めします。

胃カメラ検査の費用は?

検査費用は病院や患者様の状態にもよりますが、一般的には3割負担の場合は約6,000円で、組織採取を行って病理検査までする場合は約9,000円となります。
費用が気になる方は一度お近くの病院まで相談してみることをお勧めします。

なるべく早く胃カメラ検査を受けたいのですが、おすすめの医院はありますか?

足立区で内視鏡検査を行なっているクリニック一覧ページをご参照下さい。