大腸カメラのよくある質問

大腸カメラのよくある質問Q & A

大腸カメラ検査って何をするの?

大腸カメラ検査は、肛門から挿入されたスコープを使用して、大腸の粘膜を詳細に観察する検査です。
この検査により、直腸から盲腸までの大腸全域、さらに一部の小腸までも確認できます。経験豊富な専門医が、高度な技術と知識を活かし、最新の内視鏡システムを使用することで、微細な早期がんや前がん病変の発見が可能になっています。
最新の内視鏡システムには、特殊な光や拡大、画像処理などの機能が備わっており、検査を高精度かつ迅速に行えるため、患者様の負担が軽減されます。

大腸がんのリスクを抑えたいのですが、大腸カメラを受けたほうがいいですか?

大腸がんは、早期発見・治療が肝心です。しかし、早期の大腸がんには症状がほとんどなく、注意が必要です。定期的な内視鏡検査が重要ですが、下記のような症状がある場合は、早急に検査を受けるようにしましょう。

  • 普段からあまり運動をしていない
  • 普段から飲酒している
  • 喫煙したことがある
  • 便秘または下痢が繰り返し起こる
  • 排便後に残便感がある
  • 腹痛や腹部膨満感を感じる
  • 赤っぽいまたは黒っぽい便が出る
  • 便に血が混じっている
  • 家族に大腸がんの既往歴のある方がいる
  • 便潜血検査で陽性と診断されたことがある
  • 大腸ポリープがある、もしくは切除経験がある
  • 肉や脂肪分の多い食事を摂っている

どれくらいの頻度で大腸カメラ検査を受けたらいい?

大腸ポリープの切除手術を受けた方は1年後に、大腸ポリープがなく検査のみの場合は3~4年後が再検査の目安になります。

何歳から大腸カメラ検査を受けた方がいいのか?

40歳以上の方には定期的な大腸カメラ検査を受けることをお勧めします。
年齢を重ねるにつれて、大腸がんをはじめとする発がんリスクは高まるためです。自覚症状がない場合でも、便検査で陽性が指摘された方にも検査を受けて頂くことを推奨しています。早期発見によって大腸の病変を未然に防ぐためにも、是非一度担当医までご相談ください。

大腸カメラで苦しい経験をしました。楽な検査はないですか?

大腸カメラ検査において、検査時の痛みには個人差があります。また、ベッドに横たわるだけでも、不安や緊張が高まり、少しの刺激でも痛みを感じることがあります。
鎮静剤を適切に使用することで、このような緊張を和らげ、患者様の不安を取り除くことが可能です。睡眠状態に近い状態で検査を行えるので、怖さや不安なく検査を受けられます。
また、内視鏡専門医が無送気短縮直線化挿入法という高度な手法を使用することで、痛みや不快感を最小限に抑えられます。これらの工夫により快適な検査を実現できます。

下剤が楽に飲める方法はないでしょうか?

【下剤を飲みやすくする方法】
複数の下剤の味を用意し、飲みやすい味を選んで頂けます。また、量が多すぎて飲めない場合には、下剤の量を抑えたものに変更することもできますが、その場合は他に飲む水分の量を増やす必要があります。総量としては2L程度となりますが、下剤自体の量は減らすことができます。ただし、下剤の量を減らすことで洗浄力は低下するため、通常の下剤を使用することをお勧めします。

【どうしても下剤が飲めない場合】
胃カメラ検査時に、下剤を直接腸内に注入して洗浄して腸内をきれいにした後に検査をする方法があります。しかし、ご高齢の方、腸閉塞の可能性がある方、また全身状態が不良な方には行えない場合がありますので、医師と相談が必要です。そのため、通常の下剤を摂取して腸内を洗浄する方法がまずはお勧めです。

大腸カメラ検査前日の食事などはどうしたらいいの?

お薬を服用されている方や既往歴がある方は、検査前に担当医に必ず相談するようにしましょう。
普段から便秘気味の方は下剤を服用して頂くことがあります。また、前日の夜に服用して頂く水薬もこの際に処方されます。検査の数日前から食事にも注意が必要なため、内容をまとめたリーフレットを提供し、簡単に準備できるようにアドバイスも行われることが多いです。

鎮静剤のリスクなどはありますか?

鎮痛剤の使用はメリットもありますが、デメリットもあります。

メリット
【苦痛なく検査を受けられる】
大腸カメラ検査は、内視鏡スコープを腹部に挿入して検査するため、検査中には腸が圧迫されたり引っ張られることで、非常に不快に感じます。さらに、検査中は、大腸の中に空気を注入するため、腹部が膨張して苦痛を感じることがあります。 このような不快感は静脈麻酔で軽減できます。ウトウトした状態で検査を受けられ、検査中は痛みや苦痛を感じることはありません。
【挿入がスムーズに行え、検査医師が疲れないため検査に集中できる】
大腸カメラ検査の時間は、患者様の腸の状態によって変わるため、検査時間を正確に予測することが困難です。例えば、患者様の大腸が長い場合や手術歴がある場合、便が残っていたりすると検査時間が長くなります。また、大腸の蠕動運動が活発になっている場合には内視鏡スコープの挿入が困難になることがあります。 鎮痛剤を使用することで、大腸の動きが安定し、内視鏡スコープの挿入がスムーズに行われることがあります。このため、検査医師は疲れにくく、より正確かつ迅速に検査を行うことができます。

【デメリット】
大腸カメラ検査に鎮痛剤を使用する際には、いくつかのリスクが存在します。以下は代表的なリスクです。

  • 呼吸が浅くなる場合がある。
  • 血圧が低下する場合がある。
  • アレルギー反応が生じる場合がある。
  • 鎮静剤が血管外に漏出する可能性がある。
  • 検査中に内視鏡画像を見ることができない。
  • 検査当日は自転車、バイク、自動車の運転ができない。
これらのリスクがあるものの、無痛で検査を受けることができるという利点が非常に大きいです。

当日大腸カメラ検査を受けられるの?

大腸カメラ検査を受けられる方は、検査前日までに一度診察を受けて頂く必要があり、初診日は予約なしでは検査を受けられません。

大腸カメラ検査の費用は?

診察時に患者様にきちんと費用について担当医から説明があり、ご了承頂いた上で検査を行います。一般的に、健康保険の3割負担の場合、検査のみで約7,500円、内視鏡検査に加えて組織を採取して病理検査を行う場合は約21,000円が目安です。ただし、患者様の状態によって費用は異なる場合があります。

なるべく早く大腸カメラ検査を受けたいのですが、おすすめの医院はありますか?

足立区で内視鏡検査を行なっているクリニック一覧ページをご参照下さい。